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2023/05/01 13:42

30代から地元で暮らす『幸せのUターン転職』①~はじめに~

はじめに

「子育てがしやすい地元に戻ろう」
「親が高齢になってきたからそろそろ面倒を見ないと」
「都会の生活にも疲れてきた……」
30代になると結婚や親の介護、子どもの誕生・進学、マイホームの購入などのライフイベントを迎え、都会から地元に戻るためUターン転職を考える人が増えてきます。しかし、Uターン転職希望者のなかには途中で転職を諦めてしまう人も少なくありません。希望年収に合った、経験・スキルを活かせる転職先が、地元ではなかなか見つからないからです。
 

実は、Uターン転職希望者の多くが地元企業について正しい情報を十分に得られていません。そもそも大手の転職エージェントや大手の転職サイトで希望の職種や年収などを入力して検索しても、東京本社の支社、営業所採用の掲載が多く、高キャリアで高年収の人ほど自分に合う企業はなかなか見つかりません。そのため「自分の働ける会社は地元にはない……」と断念してしまいます。一方で、大手の転職サイトには掲載されていないだけで地方でも魅力的な条件でUターン人材を歓迎する企業は多く、希望どおりの転職先を見つけた人もいるのです。

 

このように途中でUターンを諦めることなく満足のいく転職を叶えるためには、二つのポイントを押さえておく必要があります。一つは、「ジョブ型」と「メンバーシップ型」に大別される雇用システムの違いについてです。ジョブ型とはすでに仕事やポジションが用意され、そこに当てはまる人を採用するものです。外資系企業やコンサルティング会社、IT企業など、大都市の企業が取り入れています。
一方で地方企業の多くは、ポストよりも採用したい人物を重視し、その人に合う仕事やポジションを割り振っていくメンバーシップ型で採用しています。そのため、Uターン転職専門エージェントは地方企業へどういう人材が欲しいかについてヒアリングを重ね、潜在的な雇用を掘り起こし、人材に合わせて企業側が新しいポジションをつくるという採用活動を積極的に支援します。それによって大手の転職サイトでは絶対に検索できない求人を引き出し、希望年収や活躍できるポジションを企業側に用意してもらうことができるのです。
もう一つのポイントは、Uターン転職希望者が〝地元で生きていく覚悟やビジョンを明確にする〟ことです。今後の人生をどう生きたいのか、仕事を通してどうありたいのか――。人生の軸を明確にして自分自身を見つめ、夫婦や家族で話し合うことが重要です。そうすることで、Uターン転職後に「思ったとおりの働き方ができない」「田舎の生活よりも都会のほうが良かったかも……」などと後悔することがなくなります。

 

実際に、私は2010年にUターンを希望する求職者と企業をつなぐ人材紹介事業の会社を立ち上げて以降、特にこの二つのポイントに重点をおき、これまでに1400人超の転職を支援してきました。定着率は96%(入社後3カ月時点)に上ります。そのうち30代の転職は43%を占め最多です。

 

こうした実績を基に本書では、30代に向けて納得できるUターン転職の方法を具体的な事例を交えながらお伝えします。今のキャリアや生活レベルを維持・向上させながら活躍できる場所が地元にもあります。幸せになるためのUターン転職を叶えるうえで、本書がその道標となれば光栄です。

 

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